お水取り(東大寺修二会) 2010
フランス旅行の記事はひと休み。
11日(木)に昨年に引き続き奈良のお水取りに行ってきました。
昨年は6時過ぎに二月堂下に着いたのですが、すでにいいポジションはなく、遠目から見ていました。
ということで今年はより近くで見ようと5時ごろ着を目指して行きました。
さて お水取りですが、修二会(しゅにえ)と言われています。
もともとは旧暦の2月1日から2月14日まで行われていた行事で、2月に修する法会として「修二会」と言われています。
現在は太陽暦を採用しているので、3月1日から3月14日まで行なわれています。
簡単に説明すると。。。。。
修二会のシンボルのような行事に二月堂の舞台で火のついた松明を振り回す「お松明」があります。
この松明は“上堂の松明”と言われ、本来は、初夜の行を始めるために練行衆(お水取りには11人のお坊さんが出任し、この11人のお坊さまを「練行衆」と言います)が登り廊を登るときに道明かりとして焚かれるもので、一人の童子が松明をかざして、後に一人の練行衆が続き、入堂された後に、その松明を舞台(欄干)に回り、火を振り回すのです。
本行の期間中連日行われますが、12日は一回り大きな籠松明が出るので見応えがあるとともに、12日のみ11本の松明が上堂します。
他の日は10本です。
これは12日以外の日は、新入は先に上堂して準備をしているため10人、12日だけは準備をしてから一旦下堂するので11人の上堂となります。
今年で1259回目となり、開行以来一度も欠かされたことがない行法「不退の行法」です。
一般的にお松明の火の粉を浴びると健康になる、あるいは幸せになると信じられています。
また燃えかすを持って帰り護符の代わりにする人も多いそうです。
そしてこのお水取りが終わると春が来る、と言われています。
と言うところで・・・・・、
今年は4時50分ごろに二月堂下に到着しました。
まだ人は少ないですが、それでもすでに写真を撮るためのスポットはかなり押さえられています。
そんな中 竹柵で囲まれた二月堂下の場所の入り口付近でいい場所が見つかったのでそこを確保してその場所で待つことにしました。
この日はかなり冷えていて風もあり、正直つらかったです。
夕日が落ちて6時過ぎにはかなり多くの人が集まり、始まるのを待つのみとなりました。
そして7時。
ついていた照明が消され、ドラが鳴ると回廊の下から1本目の松明がゆっくりと登っていきます。
そして舞台の左角で大きく突き出し、頃合いを見て松明を回転させながら左端から右端まで走っていきます。
さらに右端で大きく突き出すと、松明から火の粉がたくさん落ち、観客からはどよめきの声が・・・・・。
そうするうちに左端には2本目の松明が現れ、左右で松明が円舞します。
中には左から右への移動の途中に松明の先の部分が下に落ちてしまうこともあり、とても間近で見ていると迫力があります。
夜の写真は非常に難しくて、なかなかいい写真は撮れていませんが、いくつかご紹介すると。。。。。 (写真をクリックすると大きな画像で見ることができます)
とても天気が良かったです! 5時過ぎの二月堂
(左写真)二月堂下には松明が置かれていました
(右写真)二月堂下にぞくぞくと人が集まります
夕暮れが迫り(左写真)、始まるのを待つ二月堂(右写真)
7時になり、1本目の松明が回廊を上がり(左写真)、舞台の左角へ(右写真)
それではアトランダムに写真をご紹介。。。。。
「また来年も行きたい!」
そんな気持ちになりました。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント