納涼茂山狂言祭 2008
今日は「納涼茂山狂言祭 2008」大阪公演の2日目に行ってきました。
これはリクエストによって公演内容が決まるものだそうです。
と、その前に茂山逸平くんのトークが。
3つの演目の簡単な説明があり、最後に“おススメ”が。
それにしても、初めて知りました。
まだ、祇園祭は終わっていない、ということを。
17日の山鉾巡行で終わったものと思っていたのですが、7月31日まで(つまり7月の1ヶ月間)お祭りなのだとか。
ちなみに大阪では天神祭で賑わう24日には「花傘巡行」と言う神輿や獅子舞の行列が練り歩くのだそうです。
そして、まず1つ目の演目「二人袴」(ふたりばかま)。
今ではそんなことはありませんが、結婚後に聟(むこ)が初めて舅のところにあいさつに行く「聟入り」での話。
正邦氏と千之丞氏のコンビがとてもユーモラスに演じてくれます。
そして37才の聟、なかなか良かったですよ!(どこかで聞いたことがあるような・・・・、37才の聟って)
本当にお腹の底から笑わせてくれました。
2つ目の演目は「鈍太郎」(どんたろう)。
3年ぶりに都に戻ってきた男の話ですが、下京に本妻が、上京に愛人がいて・・・・・、という何んとも羨ましい(?)ような話。
ここでは、本妻と愛人を兄弟である宗彦・逸平くんが演じます。
宗彦くんの狂言は初めてでしたが、少々邪険にふるまわれる本妻のちょっと憎らしいようなところが出ていて面白かったです。
最後に「菌」(くさびら)。
これはちょっとSFちっくな感じで、男の庭に生えれきたキノコを山伏に頼んで祈祷してもらって取り払おう、とする話。
ここではキノコを演者が笠をかぶり、面をつけて、腰を落としてすり足で現れます。
これがなんともユーモラスで、その動きがとても面白く、また七五三氏が演じる山伏のユーモラスさと加わって、これまた大笑い!
最後には丸石やすし氏が演じる姫茸がダメ押しの笑いを持ってきてくれました。
今回で3回目となる狂言でしたが、本当に面白いですね。
昔の人々の文化や生活に触れると共に、今のエッセンスを若干加えながら沸き起こる笑い、これがなんとも言えず快感です。
そして日本人独特のあの箱庭的な舞台で演じられ、ほとんど装飾物はなく、演者とその持ち物だけでの演技に吸い込まれていき、そして沸き起こる笑い。
これは本当にやめられそうにありません!
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